噛み合わせ

噛み合わせ治療について

当院の噛み合わせ治療の特徴

当院では噛み合わせを非常に大切なものと認識しております。

何らかの原因でいくつかの歯が欠損していたり、昔に入れた被せ物などがすり減ったりしていて、噛む箇所が不均一になっていると、噛みやすい部位ばかりでご飯を食べてしまいその歯に負担がかかってしまい、健康で問題のなかった歯まで悪影響を及ぼします

噛み合わせ

噛み合わせは左右の噛む歯のバランスが均一になっていることが最重要です。

バランスよく噛めるようになると、ご飯がおいしいのはもちろん、顔のゆがみ、ひいては顔の筋肉のバランスがよくなることで全身の筋肉バランスや姿勢も良くなることもあります。人生をより良くすごすために歯のバランスをそろえることは、スタッフ全員で共通認識しております。

噛み合わせが悪いと
体に出る悪影響

  • 顔の歪み(とくにスマイル時)
  • 人と会食の際の食べ方(噛みやすいところでバランス悪く噛んでしまうため)
  • 顎の痛み・雑音(カクカク音)
  • 歯ぎしり
  • 不均一に噛むことで歯並びが悪くなる
  • 肩こり
  • 頭痛
  • 姿勢がわるくなる・猫背
  • 顔に不均一にしわが寄ってしまう

さらにこんな方は
かみ合わせ治療が必要

  • 顎が痛い
  • 口が開けづらい
  • 顎がカクカクして痛い
  • 歯があるところでばかり噛んでしまう(歯がないところで噛みにくい)
  • 朝起きたら顎がだるい
  • 噛みにくい
  • 被せ物があっていない感じがする
  • 歯がないところがある

噛み合わせ治療の流れ

  • バランスの確認
    歯並びと顔のバランスを見て、バランスが取れているか確認する。
    バランスの確認
  • 咬合紙
    歯と歯の当たるヒットポイントを確認する。
    咬合紙
  • オリジナルの補綴物の製作
    バランスが取れていない歯を確認し、それが人工物であれば、削合調整もしくは新しく合ったものを製作いたします(詰め物・被せ物・入れ歯など)。
    補綴物を製作する際には現在の顎の状態を咬合器上に再現し、顎のずれを修正したオリジナルの補綴物の製作をいたします。天然歯であれば、矯正治療や削合などの検討を行います。
    補綴物の製作
  • マウスピース制作
    顎の関節に以上がある場合は加えてマウスピース(歯のかみ合わせのバランスをとるもの・歯ぎしり防止装置など状態に合わせて)の制作も検討いたします。
    マウスピース製作
  • 精密検査
    重症で口が全く開かない場合などは連携している専門機関への紹介状をお渡しするので、MRIなどの精密検査をしに行っていただきます。
    精密検査
  • 定期健診
    顎の関節は可動性のものです。症状が消えたのちにも3~6か月は定期健診として再発しないか、状態を確認していく必要があります。
    定期健診

虫歯や歯周病で歯が崩壊してしまい、噛めなくなっている人が沢山見受けられます。

それでも、歯科の技術は進歩し続けており、抜くしかないかなあとおもっているくらいに崩壊している歯でも、ご相談いただければ綺麗に元の状態に(もとの状態よりも綺麗な状態に)戻るかもしれません。お困りの際はまずはご相談ください。

歯ぎしり

無意識に行なっている「歯ぎしり」

歯ぎしりというと、寝ているときや無意識に歯をギリギリとすり合わせるシーンを真っ先に思い浮かべる通り自覚がない状態で行うことがほとんどです

無意識のうちに、寝ている際歯ぎしりをしていたり、日中仕事に集中している時に歯をギシギシしていたりします。

歯ぎしり

指摘されることがなければ、自覚する事がないまま放置されることがほとんどでしょう。ギシギシ音がなくても、ぐっと食いしばっていたりすると気づかれることもないかもしれません。

歯ぎしりの起こる原因

最新の研究では歯ぎしり、くいしばりは中枢性のストレスに対する生体の防御反応としての生理的な現象で、ほとんどの人に大なり小なり見られる現象です。また、虫歯で歯が痛い、高さが不適合な金属冠がある、歯の抜きっぱなしなどによる噛み合わせの狂いなどがある場合にも歯ぎしりやくいしばりが起こりやすいと言えます

歯ぎしりを放置=歯への障害

普段食事をするときは顎の筋力の20~30%くらいですが、歯ぎしりはそれの数倍の力が加わると言われています。無意識化の力、かつ長い時間行うため歯にかかる負担は相当なものです

  • 歯がひびわれる(クラック)、欠ける
  • いろいろな部位が染みるようになる
  • 過度な力がかかるため歯を支える骨が力に負けて失われる 特に歯周病があると悪化速度が加速度的に増加する
  • 顎の筋肉が発達し、がっちりとした輪郭になる
  • 歯の高さが低くなり顔にしわが寄る
  • 歯がすり減り咀嚼しにくくなる
  • 治療の際、強靭な素材のものしかいれることができない(治療に制限ができる)
  • 顎の関節に負荷がかかり、カクカクなる、口が明けにくくなるなど顎関節症になりやすい

歯ぎしりのセルフチェック

あなたはいくつあてはまる?

  • 歯がすり減って短くなってきている
  • 歯が欠ける
  • 詰め物がよく欠ける、取れやすい
  • 朝起きたら顎が痛い(だるい)
  • 前歯をよく見るとクラック(ひびわれ)がたくさんある
  • 年々前歯が前に押し出されてきている感じがある
  • 下顎の裏側の骨が明らかに豊隆している
  • 噛むと痛い歯が複数ランダムにでる
  • 耳鳴りがする
  • 熟睡できない(睡眠障害)
  • 睡眠時無呼吸症候群(力が入る際に気道が圧迫されるため)

歯ぎしりの主な種類

  • 歯のこすりあわせ(グラインディング)
    一番一般的な歯ぎしりの症状です。集中している時や、ストレス、寝ているときに無意識に行います。指摘されることも多いですが、軽いグラインディングの場合は気づかれないこともあります。詰め物が取れやすいのが特徴です。
  • 歯のかみしめ(クレンチング)
    ぐーと食いしばるタイプの歯ぎしりです。音が鳴らないので自他覚症状が少なく、歯医者さんで指摘されることで気づくことが多いです。歯のチッピングが多いのが特徴です
  • 歯を鳴らす(タッピング)
    歯をカチカチ鳴らすタイプの歯ぎしりです。他人からすぐわかるので自覚はある方が多いです。珍しいタイプですが、やはり習癖のためやめるのはなかなか難しいようです

歯ぎしりの治療

  • 口腔内検査
    まずはお口の中を拝見し、歯ぎしりが身体に影響を及ぼしているのかを確認します。(歯のすり減り具合、痛みなどの症状、骨や関節への影響など)その後、かみ合わせをチェックします。
    (詰め物がきちんと噛んでいるか、強く噛んでいる歯はないか)
    口腔内検査
  • かみ合わせの調整
    かみ合わせのバランスが悪い場合は不適合な詰め物の調整や新製、かみ合わせの調整をします。歯並びが原因の場合は矯正治療も検討します
    かみ合わせの調整
  • マウスピースを製作
    ナイトガードと呼ばれるマウスピースを製作し(¥2~5,000、3割負担)歯が直接接触しないようにして症状の軽快を期待します。習癖がなくなれば治癒とし定期健診とします
    マウスピースを製作

噛み合わせのよくある質問

顎関節症は、口を開けたり閉じたりする動作を司る顎関節に痛みや不快感、動きの異常が起こる状態を指します。

顎関節症の症状には、顎の痛み、口が思うように開かない、噛むときの痛み、耳鳴りなどがあります。これらの症状は日常生活に影響を与え、食事や会話、睡眠を妨げることがあります。

顎関節症の原因は多岐にわたります。顎関節に異常なストレスがかかると、関節やその周囲の筋肉に問題が生じることがあります。これは強く噛みしめる癖、歯軋り、歯の不正咬合、外傷などが原因となることがあります。

また、ストレスや緊張も顎関節症を引き起こす可能性があります。

顎関節症の診断は主に医師の問診と身体検査により行われます。

顎の動きや音、痛みの有無などをチェックします。必要に応じてX線やCTスキャンを用いて顎関節の詳細な画像を取得することもあります。

顎関節症の治療は原因と症状の重度によります。

初期の段階では、非外科的な治療が推奨されます。これには痛みの管理、食事の調整、顎関節のエクササイズ、ストレス管理などが含まれます。症状が重い場合や非外科的な治療が効果を示さない場合には、さらに精密な検査と外科的な治療が考慮されます。

顎関節症の予防には、以下のことが重要となります。

適切な歯の咬み合わせを保つために定期的な歯科検診を受け、必要なら矯正治療を受けることが役立ちます。また、ストレスを管理し、強く噛む癖や歯軋りの癖を改善することも重要です。さらに、硬い食べ物や大きな口を開ける必要がある食べ物を避けることも助けとなります。

はい、顎関節症になると口を開ける、閉じる、噛むといった動作に痛みが伴うことがあるため、食事の取り方に影響が出ます。

硬い食べ物や大きく口を開けて食べる必要のある食べ物は避け、柔らかい食べ物を小さく切って食べることが推奨されます。また、口を大きく開けることなく食べられるスプーンやフォークを使用することも有用です。

はい、ストレスと顎関節症は密接な関連性があります。

ストレスが高まると、無意識的に顎を締めたり、歯軋りをしたりすることがあり、これが顎関節に過度なプレッシャーをかけ、顎関節症の症状を引き起こすことがあります。ストレス管理の習得は、顎関節症の予防と症状の軽減に有効です。

顎関節症の一部の症状は自己観察により認識することが可能ですが、正確な診断には専門的な医療知識と診療が必要です。

痛み、口の開閉に困難、顎の動きに異常、顎がクリック音を立てるなどの症状がある場合は、歯科医や顎関節専門医に相談してください。早期診断と適切な治療が症状の悪化を防ぎ、生活の質を維持するために重要です。